★大阪の鶴見区の中学校の寺井寿男校長先生の
『子供は二人以上』
『これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります』 という訓示に大きな反響があったようである。
マスコミのテレビなどでの評論家の意見などを聞いていると、その殆どが批判的な発言で、そんな思想の人ばかりを集めているのかなと思ったりした。
いろんな意見があることは別に問題はないのだが、『こんなまともな発言』を肯定する評論家が一人もいないでは、テレビは偏っていると言われても仕方がないと思ったのである。
新聞に載っていた発言の紹介である。言われていることは『極めてまとも』なことだと思う。
今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。特に女子の人は、まず顔を上げて良く聴いてください。女性にとって最も大切なことは、こどもを2人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。
なぜなら、こどもが生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。しかも、女性しか、こどもを産むことができません。男性には不可能なことです。
「女性が、こどもを2人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部を能力に応じて入学し、卒業できる権利を与えたら良い」と言った人がいますが、私も賛成です。子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良いのです。子育ては、それほど価値のあることなのです。
もし、体の具合で、こどもに恵まれない人、結婚しない人も、親に恵まれないこどもを里親になって育てることはできます。
次に男子の人も特に良く聴いてください。子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。女性だけの仕事ではありません。
人として育ててもらった以上、何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。
子育てをしたら、それで終わりではありません。その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間にしっかり勉強しておくことです。少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。
やっぱり結論は、「今しっかり勉強しなさい」ということになります。
今朝の朝日新聞はこの問題を特集していたが、勿論反対意見もあるのだが、『賛成意見も多数』と書いていた。
私は勿論賛成だし、私の周りの人たちは、この問題に対して殆どの人が『賛成、肯定』の立場なのである。
ごく最近『保育園つくれよ』というブログが国会で取り上げられたりもした。
いずれも、子どもを産み如何に子供を育てるかという問題なのである。
人間社会が続いてきた『原点』みたいな問題である。
★ 当たり前の話だが、人間社会は男性と女性で成り立っている。
男女同権でない時代や、世界があったりはしたが、今は当然のことながら『男女同権』の方向なのである。
『男女同権』と男と女は同じだということは『ちょっと違う』と思っている。
男の得意とする分野と、『女にしか出来ない分野』がある。
『子供を産む』ということは、女性にしか出来ない『女性の特権』なのである。
『子供を育てる』ということも、特に『幼児を育てる女性のやり方』を見ていると、これは男性にはとても真似のできない独特なものを持っている。男性は子育てを手伝うことは出来ても、女性と同じようにすることは『できない』と言いきれるそんな女性独特のものを、本来持っているのだと思っている。
そう言う意味では『社会での仕事』など、男性でも女性でも、出来ることだからこの分野に女性が進出することは結構なことで、これを止めて『子育てに専念』などとは言うつもりもないが、特に『幼児時代の子育て』については、女性にとって社会の仕事以上に『価値のある大仕事』であると私は思っている。
いま『保育所つくれ』と叫ばれている時代に、敢えてこんなことを言うと問題であることを百も承知で言うならば、『保育所での子育て』と『母親の子育て』では、『子供にとって全然違う質』のものではなかろうか?
専門家でもないのでよく解らぬが、私はこの時期『母親が育ててこそ、ホントにいい子が育つ』ような気がしてならないのである。 保育所は専門家が育てるのだが『所詮はよそのおばさん』なのである。
すべての女性にそうすべきだなどと言うつもりはない。
然し、今に時代にも確りと子育てに専念している母親を、何人も知っている。
『女親だけが出来る』そんな子育ては、『女性にとって大事業』なのである。
寺井校長先生は、そう言うことを正直に云いたかっただけのことなのだろう。
教育者らしい、私は小学校時代の先生方を思いだしたのである。先生は、『職業』以前に『教育者』だから、自分の信念が言えないような人はダメだと思う。