★ こどものころ、父と祖父が碁を打ってるのを観ながら育った。
子ども心になぜこんなに熱心に打つのかなと思いながら、観ていたのを思いだす。
私自身は、中学校の頃から父の友人に碁会所をやってる人がいて、最初はそこに通って碁を覚えた。その先生と6目ぐらいでは打てるようになって、まずまずだと思ったので、それで碁会所に行くのは止めてしまったが、高校時代、大学時代と野球部の中にも碁の強いのがいて、ずっと打っていた。
級や段など正式に取ったことはないが、粗っぽく言うと『初段に先で打てる』ぐらいの棋力だと思っている。
その後、会社ではちょっと打った時期はあるが、数多く打ち出したのは、退職してネットをやり出してから『パンダ碁』に登録してからである。
1ヶ月に2500円ほど払っておけば、何局でも打ち放題である。家で打てるし何よりも相手は人だが、『顔が見えない』のがいい。勝負事は前に人がいて感情を顔に出されるのが、どうもいやなのである。
ネットの場合は、それがないので『自分の好きなように』打てるのがいい。
現在、6986勝6963敗である。13000局以上打ったことになる。1年に2000局近く打っているのだと思う。
★そんなことで碁は趣味だと云えるが、昨日のネットのニュースの中にこんなのがあった。
子どもたちの考える力を育もうと、囲碁を授業に採り入れる小中学校が増えている。大学では、九州大が昨秋から半期の講座を始めた。囲碁人口の裾野を広げたい日本棋院も積極的に講師を派遣するなど、教育現場での普及に力を注ぐ。・・・・・・・
熊本県宇土市の県立宇土中学校。昨年10月、2年生の囲碁の授業があった。教壇に立つのは地元のアマチュア7段の蛇島知誠さん。・・・・・・同中では2013年度から囲碁を導入した。・・・・
導入当時に校長だった越猪浩樹・県教委高校教育課長は「地域の力でじっくり子どもを育てようと考え、囲碁に至った」と話す。陣取りゲームである囲碁を通じ、論理的な思考力や大局観、相手の意図を読むことによるコミュニケーション力が育まれると期待しているという。・・・・・
私が碁が好きなのは、将棋などと違ってルールが簡単だし、碁盤の上で自由なのがいい。
『自分の思う通りに打てるのがいい』
布石、中盤、寄せといろいろな段階があるが、中盤までの構想の段階が特に好きで、寄せや詰碁などはもう一つ好きにはなれないのである。
コドモが碁を習うのも、そんな大局観が身について、この発想の仕方は役に立つと思うし、当たり前の話だが相手が居るので、それに対応した柔軟性や大局観が学べるのがいいと思っている。
★私はいま、パンダ碁では『1級』で打っているのだが、これはよくできていて勝ちが重なると段々と級や段は上がり、負けると下がるのである。一番いい時は一時2段になったりしたが、それはラッキーでやはり実力的には初段ぐらいかなと思うが、初段で打つには、一生懸命打たねばならないので、気楽に打てるように幾らか調節して1級や2級で打っている。
今更、棋力が特に上がることもないだろうし、幾らやっても3段などにはならないと思うので1級ぐらいで気楽に1日何局も打ってるほうが楽しいのである。
そういう、いい加減な性格だから、中盤まではいいが細かい寄せや『生き死に』はどちらでもいいのである。だから初段以上に強くなる可能性はないし、楽しく頭が使えて、時間が潰せたらいいのである。
パンダ碁を打っていて思うのは、国により特殊性が明らかに出ることである。
中国人や韓国人は明らかに対抗心が強いし、アメリカ人は『自由奔放』な発想である。
上手に勝っても下手に勝っても、計算上は同じ1勝でカウントされるが、私の場合は圧倒的に上手との対局の場合の勝率がよくて、下手には負けが多い。上手と打つ場合は結構ちゃんと打つのだが、下手には石を取りに行って失敗してしまう場合が多いのである。
このあたりも自分の性格が出てオモシロいと思っている。