★『お小遣い制が日本のお父さんをダメにする』
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160104-00045669-jbpressz-bus_all
というこんな記事を興味深く読んだ。
こんな風に書かれている。
かつて、リーマンショック前は4万5000円程度だったということですから、アベノミクスで多少は改善されるのかもしれませんが、4万円だと1カ月の「お小遣い」としては大した金額ではありませんよね。・・・ お小遣い制を採っていると思われる家庭は5割近くに達するとのこと。
ちなみに、お小遣い制採用の割合は、米国20%、中国20%、イタリア7%、英国6%だとか。これだけ見れば、日本は突出した「お小遣い先進国(? )」と言えるでしょう。
・・・・・一家の大黒柱として収入を得ているお父さんのお話なので。とほほです。
★ 私自身、月決めの『小遣い』など貰ったことは一度もないので、未経験の分野である。
小学校の子供の頃は、小遣いはおろか『お年玉』も貰ったことはない。『子供は金など持ってはならない』ということだったのではなかろうか?
中学1年生の時に終戦で、明石から神戸の中学校に通っていたが、必要な金は貰っていたのだろうが、『小遣い』を月ぎめで貰った覚えはない。
高校3年間は、家から徒歩で明石高校に通ったが、野球部の練習が全てのような学生生活で、『小遣い』など不要だったのだと思う。
いずれにしても、小学校時代は裕福で、中学校以降は一転貧しい生活だったが、金には無縁で生きていた。
高校3年の1月に父が亡くなって、大学に行ったが、家からの通学だったし、片親の引揚者ということで、『授業料免除』で『奨学金』を頂いてたので、『奨学金が小遣い』みたいな大学生活であったのである。
★会社に入ってから結婚するまでは、給料は自由になったが、月給が12000円からのスタートなので、とても貯金など出来なかった。
その後、結婚した当時は、月給4万円ぐらいだったと思うが、とても小遣いをもらえるような家計ではなかった。全額家に入れて、『煙草』などは一切家で買って貰ったので、大した金も要らなかったのである。当時は世の中全体がまだ貧しかったので、家計を維持することが最優先課題だったように思う。
そんなことで、今まで一切『小遣い』など定額を毎月貰った経験が皆無なのである。
これは勤め先が川重で給食は出たし、通勤もずっと車だったので酒は基本的に飲めないし、出張時にしか金が不要というような恵まれた?生活環境だったからかも知れない。
人生を振り返ってみると、30代までは給料が安くて苦しかったし、40代には給料は上がったが家を建てた借金の返済でとても余裕はなかったし、50代は二人の子供が大学で金が要ったし、その間ずっと家内は『専業主婦』だったから、貯金など全然なかったのである。
★『小遣い』など貰わずに生きてきたが、昼飯代の要るような勤務なら、これは『小遣い的』なものが要るのかも知れないが、私は必要な時に貰っていたような気がする。金は一切家内に任しきりだったが、私自身は基本的にケチというか、日常の無駄な金は殆ど使わない。
サラリーマン後半はちょっと生活にも余裕が出来て、車はBMW、背広は仕立て、持つものは結構高価なものを買ったりしたが、これらの出費はすべて家計からである。だから『小遣い』などなしに生きれたのだと思う。
結婚生活など、お互いの協働生活なのだから、まず相手を信じて任してしまえばいいのである。生活を維持できるようにするのは、男の責務だと思うから、必要なものは貰えばいいし、無駄な出費は、控えたらいいと思う。
確かに『お小遣い制が日本のお父さんをダメにする』ような気がする。そんなことなので、私は一生定額の『小遣い』など貰わずに終わるだろう。
お蔭様で『ダメにならずに』生きられた。