★先日来、オリンピックのロゴ問題から、ロゴがいろいろ話題に上がる。
ラグビーのワールドカップのロゴも創られたらしい。Yahooの意識調査で取り上げられていた。
これに対する、評価がこちらである。
90%近い方が『いい』と仰っている。先日の日本代表の活躍もあって、いま日本での『ラグビーのイメージ』は最高にいいのだと思う。
大体、ロゴ自体は、どのようなものでも、みんなデザイナーが創るのだから、そんなにおかしなものではない。
要は、そのブランドイメージの結果が『ロゴの評価』にも繋がるのだろう。
コカ・コーラは、いつごろから日本にやってきたのだろう。
私が初めて『コカ・コーラ』を知ったのは、昭和38年(1963)年ごろレースのライダーたちが、しきりにコーラを口にしていた時からである。
ペプシコーラもあったが、何故か『コカ・コーラ』だったのである。
みんな横文字で、こんな感じだったが、字の読めない子供でも『コカ・コーラ』だと解るほどその広告宣伝はすごかった。
ロゴとは、そんなものなのだろう。
★長くKawasaki の二輪にも関係したのだが、カワサキの場合は、こんなロゴなどには会社中枢はあまり関心がなかったのか、結構自由にいろいろと変遷していった。
二輪メーカーのロゴの変遷というサイトがあって、そこの中からの記述である。
http://bike-lineage.jpn.org/etc/bike-trivia/maker_rogo.html
このタンクマークが使われたころは、広告宣伝課を担当していたのだが、正直誰がどのように創ったのか? よく知らない。多田憲正さんあたりがご存じかも知れない。
A1やC2SS時代まではこのタンクマークでKAWASAKI の字体も今とは違う。
タンクマークが無くなったのは、マッハⅢからである。
当時のカワサキは、デザインにかけては先進的で、メッキタンクを塗装にしたのも、タンクマークを無くしたのも、二―グリップを無くしたのも、シートの後ろにカバーを付けたのも、すべてカワサキが最初で、各メーカーがそれに追随したのである。
ロゴもそうだが、当時はカワサキ中枢にそんな関心はなく、これらスタイル・コンセプトを先導したのは、アメリカのKMCのバイクに詳しいアメリカ人だったのだろうと私は思っている。
こんなKマークも、当初はアメリカのKMCだけで使われていたもので、本社決裁などがあったわけではない。
このKMCが勝手に創って使っていた『フライングK』が川崎重工業で使われるようになった経緯は、多分その後、川重の二輪以外の部門が世界に乗り出していったとき、『Kawasaki=二輪車』のイメージが強く、『Kawasakiは船や飛行機なども造ってるのか?』などと言われたからだと思う。
カワサキの場合は、このように結構自由で、この『Let the good timesroll.』は1970年代にKMCで使われていたが、その後20年も眠っていたものを、1990年代に、私が国内で復活し、当時の高橋鉄郎本部長が世界展開をされたので、その後20年間ずっと使われてきたのである。
いま、NPO The Good Times を展開しているのは、Good Times roll.! このカワサキの基本コンセプトの精神を受け継いでいるのである。
スタートさせたのは私だし、高橋鉄郎さんにはスタート時点から相談役として参加頂いているのである。
http://www.thegoodtimes.jp/about/
★『カワサキのロゴ』と検索したら、こんなサイトが現れた。
見事に、グリーンなのである。
カワサキのコーポレートカラーは赤で、当初は『赤タンクのカワサキ』などと言われていたのだが、ロードレースに進出するとホンダのタンクが赤だったので、急遽、アメリカでグリーンに塗り直して出場したのが『グリーンの始まり』なのである。
少なくとも今は、カワサキの二輪のイメージは『グリーン』なのだが・・・ロゴや、コーポレートカラーなどは、それ自体の『良し悪し』よりは、その『活動内容』が『ブランドイメージ』を創っていくのであろう。
ただ、日本に比べて、欧米などでのロゴや、マークは数段厳しく管理されているように思う。
BMWや、ベンツは、マークもさることながら、車のデザイン自体に特徴をだし『ブランドイメージの差別化』に熱心なのである。