★歳をとるにつれて「記憶力」が悪くなると云われている。
確かに、人の名前も覚えられないし、いろんなものの名前がすぐ出てこないことが多い。
家でバラを育てたり、ガーデニングらしきこともやっているが、 バラの名前がなかなか出てこないようになった。
何年か前まではちゃんと覚えていたのに、どうしてもその名前が出てこないことが殆どである。
このような頭の状況を「○○○」などと称するのだが、その言葉が出てこない。
「認知症」が出てこないのである。
こんな時、役に立つのが Google 検索 で大概のことが解決する。
「年寄の記憶力低下」 で検索すると、いっぱいその答えが並ぶので「認知症」もすぐ見つかった。
その認知症には、このように説明されている。
認知症の診断基準は、以下の4つです。
①記憶の障害があること
②失語・失行・失認・実行機能の障害、のいずれかひとつ以上があること
③せん妄でないこと
④ほかの精神障害からは説明できないこと
解ったような解らぬ説明で、これだけでは自分が「認知症」なのかどうかが解らない。
未だ、こちらのほうが解りやすい。
加齢に伴い、短期記憶は低下しますが、長期記憶は保たれます。
短期記憶とは、数十秒程度の短い期間の記憶です。例えば、何かを見て電話番号を暗記して、電話をかける時、短期記憶が使われます。繰り返し使わなければすぐに消えてしまう記憶で、高齢者には苦手な分野です。
短期記憶は、20歳代がピークで、60歳代にかけて少しずつ低下し、その後加齢に伴い急速に低下します。長期記憶とは、長期間保管される記憶のことです。もう少し詳しく長期記憶を分けるとこのようになります。
1)言葉で説明できる種類の記憶(陳述記憶)
(1)意味記憶:名前や知識など、意味を持つ情報についての記憶
(2)エピソード記憶:出来事や経験の記憶など、日記に書くような内容の記憶
2)言葉で説明できない種類の記憶(非陳述記憶)
(1)手続き記憶:箸の持ち方、自転車の乗り方など身体で覚えている情報の記憶
(2)プライミング記憶:九九や円周率など、長期間繰り返したため無意識にしみついた記憶
長期記憶も20歳代がピークですが、75歳をすぎても同じレベルで保たれると言われています。
★ 後者のほうはなかなかオモシロい。
今日のこと忘れたが、昔のことはよく覚えているというものである。確かに昔のことはよく覚えているのだが、覚えているというより、何度も同じことを繰り返して云うので、聞く方は辟易するのである。
また、言ってるというアレである。
「日記に書くような内容の記憶」というのがあるが、私は20歳のころから、日記をつけている。
昔のことは、「よく覚えている」というのだが、「正確に覚えているかどうか」は???である。日記に書いていることすら、よく覚えていないこともあるし、全然記憶にないことも多いのである。
今日は、なぜこんなことを書いているのかというと、今朝ちょっと調べたいことがあって、川崎航空機に入社した昭和32年と33年の日記を読み返してみたのである。
入社1年目と2年目、いろんなことが思い出されてオモシロいのだが、4月1日に入社して入社式や歓迎会、川重見学岐阜工場見学、半月は入社教育で4月15日に配属先が財産課と決まったのだが、ここまでのところは大体記憶に残っていた。
4月19日の日記に、女子社員のことを書いていて、その中で「勤労にいる女の子にちょっと惹かれる」と書いている。これが家内なのだが、そんなことは全然覚えていない。配属2日目、勿論話も何もしていない。こんなこと日記に書いていることすら覚えていないのである。
家内と付き合いだしたのは、翌年の5月28日、三宮で映画に誘ったのが最初だが、そのことはよく覚えている。
昭和33年(1958年)のことだからもう57年も付き合っていることになる。
昔のことは「よく覚えている」はずのことが、日記を読み返してみて、全然違っていることもいっぱいあった。一度もう少しきっちりと整理してみるのも、いいか知れない。
私は、日記があって「記憶を修正」出来たりするのだが、普通は間違っていてもそのように思い込んでしまっていることが、多いのではなかろうか?
修正する術もないのである。
★毎日発行される NPO The Good Times 新聞です。