★ つい先日、こんなタイトルの記事が載っていた。
私自身も、 『大企業OB』であることは、間違いないので、 ちょっと読んでみた。
その中からの抜粋である。
・・・・・大企業を退職した高齢の登録希望者の中で、クライアントに紹介できる人というのは限られているようです。
能力の優劣の問題ではなく、・・・・・今までの職業人生とまったく異なる環境でも順応できることは、また一段難しいそうです。
慣れ切った環境下で求められる会話力と、まったく知らない人相手に求められるコミュニケーション力とは大きく異なります。
そのスキル、ギャップ感を現役時代のうちに持っておくことが、高齢者が働き続けるコツなのかもしれません。
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●NG1:どう結果を変えるかよりも、どう報告するかに発想が寄りすぎている
大企業で過ごしてきた人は、・・・企業や部門の課題についても非常に整理されて理解していますが、「では、どうするか」に話が及ぶと、途端に口が重くなったりします。
・・・・言い訳を考えることに一所懸命で、市場や顧客、自社の社員のポテンシャルや慣習などは置き去りになっていきます。
結果的に手続きを重視しすぎるようにもなり、意思決定や判断を自らどんどん遅くしていきます。・・・・・
●NG2:理想論を掲げるだけで、はじめの一歩がわからない
大企業は、組織を動かしているインフラが完成されています。・・・インフラが脆弱な中小企業にやってくると、初日からそのギャップに気がつきます。
見たいデータがほとんどなかったり、会社の業績はわかったとしても、部門別業績が把握できなかったりもします。・・・・大企業出身の顧問が中小企業に行くと、意外に、というよりもほとんどの人がこのギャップに悩まされるというのが筆者の印象です。
(文=中沢光昭/経営コンサルタント)
★世の中の中小企業は、人材を求めているのであって、全てが『大企業のOB』を求めているわけではないと思う。
ただ、大企業の下請け企業などは、大企業との繋がりを維持するうえで、『大企業のOB』などを何年間か、預かって給料を払うようなケースは、結構多いように思う。役に立つとは最初から思っていないのである。
実は、私も最後の2年間を北海道川重建機という名の川重の子会社のような名前の自前の会社の社長を2年間引き受けたことがある。
私はなにが専門だったのか?
と問われると、マーケッテングだとか広報だとか答えることにしているのだが、そのレベルはプロというにはおこがましい。
敢えて言うと、大学の3回生から退職するまでずっとやっていたのは 『リーダー』だったのかも知れない。
職位でその地位にいなくても、グループの『リーダー役』は出来るように思う。
上司を自分の思うようにリードすればそれは可能だし、特技みたいなもので、ずっとそんな人生だった。
82歳になった今でも、何となく『リーダー役』なら勤まるような気がしている。
でも、リーダーなど必要とする企業など、少ないだろうから、私など『使えない』部類だろう。
★企業の大小に限らず、ホントはどんな企業にも、プロというか専門家が要るのだと思う。
勿論、大企業にもプロはいっぱいいるように思うが、事務屋の管理職畑には、プロが少ないのが現実だろう。
何も専門分野を持たない職位だけを持っている人が多すぎるのかも知れない。
確かに、金の力や組織力が途方もなく大きくて、人の力を発揮する場が少ないから、プロが育ちにくいのは事実だろう。
だから、中沢光昭さんに、大企業のOBは使えない と言われてしまうのだと思う。
いろいろ仰っている、中沢光昭さん はこんな紹介が載っていた。
★毎日発行される NPO The Good Times 新聞です。
★English Version です。