★日本は山国である。 平野は比較的少なく人が住むところは自ずと限定されて、『安全なところ』に住むようになっている。
若いころ東北仙台に住んで東北6県を担当していたが、各県の中心地というか人が多く住んでいる県庁所在地は雪国であるにも関わらず、比較的雪の少ない場所だった。 仙台・福島・山形・盛岡・秋田市はみなそうなのである。 ひとつ例外があって青森は常に大雪だったが、青森市は北海道の連絡船がスタートして発展した歴史的には新しいまちである。
水害に対しても昔から対策されていて、『日本の治水の歴史は弥生時代に遡るといわれている。 この時代は、洪水を避けるため扇状地や河川から離れた地域で水田が営まれる例が多かった。 また、氾濫から集落・耕地を防御するための排水路や土手の遺構が発見されている。 本格的な治水事業は古墳時代(3世紀中期 - 6世紀中期)に始まった。』と言われている。
★ 戦後は人口が増えたのか、どんどん山手を開拓して住宅地になっていったので、山崩れ、土砂崩れの危険は増大していったのだと思う。
戦後のこんな住宅ブームで、私も今の住居の場所を選び購入したのだが、その時に『水の安全』とか『土砂崩れの危険』などは全く頭にはなかった。開発した会社は当然そんなことも考えただろうとは思うが。
そういう意味では『水害』も『土砂崩れ』も全く無関係な今の立地を選んだのは『幸運だった』というほかはない。
★ この夏の大雨は異常と言っていい。 まさに異常気象である。 梅雨が終わって8月にこんなに雨が降るのは初めての経験である。
地球温暖化の影響等により、そもそも大気全体の温度が高くなっている。さらに今年の特徴の1つとして、高気圧の西への張り出しが例年以上に強いということが挙げられ、西への張り出しが強まると、湿った空気が日本列島に大量に流れ込みやすくなり、豪雨被害をもたらす可能性も高くなるという。
地球温暖化の影響もあって こんな形になるので、それが大雨の原因なのだという。
山裾の住居は『危ないな』とは思っていたが、 昨今の水害の状況などを見ると 従来は安全であった場所が『異常気象』の予期できない大雨で、 こんな大災害になっているのだと思う。
それは人間の予測を越えていて、 被害に会われた方とそれを免れた人は『運・不運』のレベルではないかと思う。
今回の大雨の連続は、全く人間の予測の範囲外のような気がする。 観測史上でもどんどん記録を塗り替えている大雨なのである。
『地球温暖化対策』を急がなくてはイケナイだろう。
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