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2冊の本

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★つい先日、アメリカの Costa Mesa にある こんな古本屋さんに家内が本を買いに行ったので付き合った。

私は、ほとんど本を読まなくなってしまった。

ネットに出会ってから、ネット情報を片っ端から見ているほうが面白いというか、自分が知りたいレベルの情報に出会うのである。ネットの情報は自分が納得できる段階まで、いろんな角度から掘り下げて読むことができるのが面白いと思うのである。

1日24時間しかないのだから、どちらを優先するかという問題なのである。

 

 

 

 

 

その本屋さんで、2冊の古本を買ってきた。

1冊1ドルで売られていて、100円なら表紙を眺めているだけでも、そんなに損にもならないと思ったからである。

その2冊の本は、こんな本だった。

 

 

 

 『なぜ 日本の企業では情報共有化が進まないのか』

著書の田坂広志さんも、初めて聞く名前で知っていたわけではない。新刊では1500円もする本なのである。

その本の ネーミング 『企業内の情報共有化』にちょっと関心があったのである。

 

もう一冊は、橋下徹さんと堺屋太一さんの共著で 『体制維新』

橋下さんは大阪府知事になって以来のファンで、このブログにも『大阪維新の会 橋下徹』というカテゴリーを作っているほどである。

そんなことで、読んでみようかなと思ったのである。

 

この2冊、ざっと読んでみた。

その感想である。

 

 

★まず、2冊とも古本屋で売られているので 新刊ではない。

田坂さんの本は1999年の2月に第1刷が発行され、3月には第2刷が発行されているので当時は人気の本だったのだろう。

1999年と言えば、私の現役最後の年で、会社ではパソコンや携帯電話が人気でパソコンなど一人1台になったと威張った企業がいっぱいあったそんな時代であった。

そんな時代に、田坂さんは『なぜ 日本企業では情報共有が進まないのか』と問題提起しているのである。当時の管理者が競ってパソコンを覚えようとしていたのだが、管理者がパソコンをやってみても、それだけでは『企業内の情報情報共有』はできなくて、真にその目標を達成しようとするなら、その底辺にある『情報の囲い込み』などという『日本の企業文化』や、管理者の部下の情報を得ようとする基本的な態度にあるという指摘は当たっていると思う。

 私自身は『情報』については人並み以上に今でも関心があるのだが、現役時代パソコンは一切触らなかったし、携帯電話はいまでも持っていないと言ったほうがいい。その番号は子供たち以外には知らせていないのである。

携帯電話などからの情報など大したものはなくて、『持っていることで』自分の時間や行動の自由度が失われてしまう欠点のほうが大きい。世の中に寸時を争うほど重要な情報などないと思っているのである。

田坂さんも、管理者は何をすべきかが『より重要』だと述べておられるのは納得なのだが、1999年には Facebook もツイッターもなかったし、それに類する個人情報の必要性を言っておられるのだが、そのあたりのことは今読むともう一つ説得力がないかな? と思ったりしたのである。

ただ、Facebook やツイッターなど各段に進歩した15年以上経った今書かれても、この本の本質の部分は通用するのだろうが、たとえ話を数多く引用されているので、それはいまの時代にはすべて通用しないのである。

この本の中にもあり今も多分企業で言われている『ほうれんそう』という情報共有の手法は私個人は嫌いだし、報告や連絡を受けなければ部下が管理できないようでは 経営はできない とずっと思っていた。

一番知りたい末端や他人のユーザーや販売店は決して『報告』などしてはくれないので『マーケッテング』とはそのためにあるのだと思っているし、部下に対しても報告が仮になくても、部下の現状が解かるような態度で接することが大事だと思っている。

『ほうれんそう』などと言ってみても、部下が本音でその心情など報告したりはしないものである。

 

 

 

★橋下徹さんと堺屋太一さんの共著のこの本は、面白く読ませていただいたが、これは 政治体制の構造改革である『大阪維新の会』の解説本で、2011年の10月に発刊されている。

橋下徹さんは、2008年2月に大阪府知事に当選し、『大阪都構想』を進めてきたのだが、ことごとく大阪市の当時の平松市長に反対されて進まないので、3年間ある程度の進展を見た大阪府は松井さんに任して、2011年の11月に実施された大阪市長選挙に出馬する直前に出された「選挙対策用」のものだろうと思う。

書かれている骨子は、政策などではなく体制そのもの『政治の仕組み』を変えないとだめだという主張が一貫してある。

『仕組みの創造』はなかなか一般の方には解ってもらえない。一般人どころか世の評論家先生方もよくわかっていないようである。『仕組みの創造』『構造の改革』などは一般の人たちが理解してみても、経営者とかトップリーダーの立場にないと、直接自分に関係することでもないのであまり興味がないのだと思う。

 

★橋下徹さんは、『大阪都構想』に代表される『政治体制の改革』をやりたいという意思は今でも強烈に持っているはずである。橋下さんは、すでに政治の世界から『降りた』などという人がいるがそんなことはないと思う。

 大阪府知事でやるべきことができたので、次に大阪市長になり、それも大体で来たので次の段階を目指すには、衆議院議員などになったりするよりも、今のように自由に「マスコミ」が取り上げる地位にいて、『誰とででも自由に話せる立場』のほうがいいと思っているに違いないのである。

今の立場なら、小池百合子さんや、安部総理とも必要なら幾らでも話せる自由な立場なのである。世の中が『橋下徹』を忘れてしまったりしないことだけがMUST 条件なのである。

私はそんな風に今の『橋下徹さん』を見ている。

知事から、市長へ、そして一般人へ、確かに一般の社会的な地位はどんどん低くなってはいるのだが、『橋下徹の立場』は決して下がったりはしていないのである。

 

この本は一般の市民などではなく、政治家や政治家を志す人が今でもお読みになればいいのにというのが私の感想である。

1ドルは確かに安かったのである。

 

 

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 雑感日記のEnglish Version です。


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