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フォルクスワーゲン問題

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 ★ 突如ニュースになった、フォルクスワーゲン問題は、 ビックリするような内容だった。

 フォルクスワーゲンは、ドイツの地道な大衆車のメーカーかと思っていたら、昨今はトヨタと世界一を争うような販売台数を主として中国などの開発途上国市場で伸ばしていたようである。

その間、日本のスズキとの契約上のトラブルがあったりもした。

ドイツを代表する ベンツとBMWからの高級車イメージとともに、ドイツという国は、自然環境なども含めて環境問題には極めて関心の高い国だと思っていただけに、今回の事件はビックリなのである。

カワサキの商品であるジェットスキーは、全世界での市場展開を目指しドイツ市場にも導入を試みたのだが、湖の汚染問題などが理由で、結局導入はできなかったようなこともあったりした。

 

今回の フォルクスワーゲン問題 を私なりにいろんなデーターを集めてみた。

 

★まず、今回の排出ガス問題では、このように云われている。

 

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループが、排出ガス試験をクリアするために、違法なソフトウェアを使用していた問題。この問題が、同社の経営に大きな影響を与え始めた。
同社は、「顧客の信頼回復のために必要なサービスなどの費用として、2015年の第3四半期に、およそ65億ユーロ(約8700億円)を計上する計画」と公表している。・・・・
その後、同社は米国の約48万台だけでなく、全世界の約1100万台に、同様のソフトウェアが装着されている可能性を示唆していた。

米メディアによると、米司法省が刑事訴追を視野に捜査を始めた。・・・・米国では、カリフォルニア州やイリノイ州など各地で、顧客らが集団訴訟を起こす準備を進めている。

などと言われていて、その規模からいっても大変なことになりそうなのである。

 

★その一方で、世界のシュア争いというか、その販売台数競争は、GMとトヨタの中に近年急激にフォルクスワーゲンが割り込んできたのである。

2015年上半期は、ついにトップの座を獲得したというニュースも流れている。

 

フォルクスワーゲン・グループが、2015年上半期の販売台数で、トヨタを抑えトップの座を獲得した。主要マーケットであるロシアや中国における懸念事項はあるものの、同社の今年上半期の販売台数は504万台で、トヨタの502万台をわずかながら2万台上回り、世界一に躍り出た。上半期を制覇したことでドイツ・ブランドが世界最大の自動車メーカーに一歩近づいたといえる。

 

      

 

 ★さらに、思い出すのが、スズキと フォルクスワーゲンとの業務提携解消問題も、極々最近の話である。

そのワーゲン側の見解は下記の通りと言われている。

 

【VW側の見解】
・業務提携以降、予想以上に具体的な進展が無い。
・スズキが提携後、・・・・・・遺憾に思っているが、必要なら状況について協議する用意が有り、提携解消を意図している訳では無い。 スズキの対応を見た後、次の段階について協議する予定だった。 スズキは「依然として魅力的な投資先」。

と言った具合で、何やら当初から妙な業務提携とは思っていましたが、どうやらVW側の狙いがもっと奥深い所に有ったのではないかと思われます。

つまり、ゆくゆくはスズキを自社傘下に収めて、悲願の販売台数世界一を目標である2018年を待たずに早期に達成してしまいたい、それも昨年まで世界一だった競合相手のトヨタが震災の影響から完全復活する前に・・・との思いが見え隠れします。

 

★一連のこの問題を眺めてみて、数、シェアを追っかけたくなる企業の想いはよく解る。

量産メーカー、特に登録台数が明示される4輪や二輪の世界では『シェアの誘惑』についつい負けてしまうことが多いように思う。そしてそれは決していい結果を齎さないのである。

かって二輪の世界では、ホンダとヤマハの壮烈な HY 戦争があったりした。

この フォルクスワーゲン問題も、技術問題なのだが、その根底には『世界一』に拘ったばかりに、こんなことになってしまったのではなかろうか?

スズキがワーゲンとの提携を解除したが、こんな問題に巻き込まれずによかった。スズキは非常に堅実な経営で、決してシェアばかりを追っかけたりはしない、そんなメーカだと思っている。

この問題、どんな結果になるのだろうか?

 


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