★プロ野球のキャンプの話題で賑やかだが、
阪神など掛布、江夏と往年のスター選手が、コーチに訪れているようだが、本当に機能するのかな? と思ったりする。
確かにお二人とも名選手であったことは認めるが、名選手が必ずしも教えることが上手いとも限らないし、現在の野球とかっての特別な選手だけが、目立って活躍した時代とは、野球の質が完全に変わっているような気がする。
今も大谷のような素質抜群の選手もいるが、一般には全員がみんな高いレベルで、毎年新しいスターが生まれている。
これらは、野球全体の教えるレベルや、基礎体力を上げる科学的なトレーニングの賜物で、名選手がキャンプの時だけコーチをするのはどうかなと思っている。
本職のコーチたちがかえってやり難いのでは・・
今日のニュースでも筑波大学がカメラを持ち込んで、ピッチャーのクイックモーションを分析するなど、科学的な分析が行われる時代になっている。
★そんな中で89歳の杉下茂が、中日のキャンプでコーチ役を果たしているらしい。
『右手で重いものを持つな』と言われた時代と、『筋力トレーニングをする現代』とは違うがとご本人も言ってるらしいが、
この2枚の写真を見て、 どう見ても89歳とは思えない、現役コーチと言ってもいい姿勢が素晴らしい。
これは、いろいろ技術的なことなど云わなくても、そこにいるだけで、伝えるものがいっぱいあるように思う。
フォークの神様とは言うが、杉下茂ひとりがフォークを投げてた時代と、ピッチャーなら誰でもフォークを投げる現代では、フォークボールの投げ方などの技術的なことは、杉下時代より数段進んだモノが解っているのだろうが、
『背中を見て育つ』などというが、89歳にしてこんな姿を見せられると、選手たちも、技術以外に教えられることがいっぱいあるように思う。
キャンプを訪れる往年のOBたちや解説者がいろいろ仰るが、みんな体形は、OBの体形になってしまっている。
まあ、そんなものだと思うのだが、
杉下茂さんは、スゴイなと 正直そう思った。
★毎日発行される NPO The Good Times 新聞です。
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